ニキビをやっつけろ!

ニキビをやっつけろ

ニキビは医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれています。遺伝的に「できやすい体質」が知られていて、思春期以降に多く見られ、成人になると少なくなります。顔、胸、背中などにできやすく、男女差はありません。ニキビができるのには、いくつかの要因が互いに関わりあっています。
ニキビは「脂腺性毛包(しせんせいもうほう)」にできます。ニキビをつくる脂腺性毛包は、頭皮を除く上半身に存在するため、ニキビは主に顔、首、肩から背中、胸などの上半身にできます。顔では、額、頬、顎(フェイスライン)、口のまわりがニキビのできやすい部分です。

ニキビは3種類の毛包のうち、脂腺性毛包にだけできます

毛穴

ニキビができるのにはいくつかの要因が互いに関わりあっています。内分泌因子による皮脂の排出が増えること、ヒフの中で最もデリケートな部位である毛漏斗の角化が盛んになって毛穴の通り道が塞がれること、このほかに遺伝、食事、紫外線を浴びること、精神的安定(ストレス)、毛漏斗の常在菌が関係します。顔には「軟毛性毛包」「脂腺性毛包」「終毛性毛包(頭髪・眉毛・ヒゲなど)」の3種類の毛包があります。この中でニキビは「脂腺性毛包にできます。
「脂腺性毛包」は脂腺が大きく、多房性で、毛包は小さく、毛包壁もも薄くなっています。毛穴から脂腺の導管までの毛漏斗は太く深い管になっていて皮脂が貯留しやすい構造です。毛はメラニン色素が少なく細くて柔らかな軟毛です。

ニキビの発生

ニキビの発生1

毛漏斗部位は、ヒフの中で最もデリケートな場所

 

刺激が加わることで過角化を起こし、角質層が厚くなる。

ニキビの赤ちゃん(コメド)ができる。

ニキビが悪化して炎症を起こし、毛包の壁が壊され、瘢痕や色素沈着を起こすこともあります。

ホルモンと皮脂排出との関係

ニキビの発生には脂腺の働きに影響を及ぼす+「性ホルモン」が大きく関わっています。「男性ホルモン(アンドロゲン)」は脂腺を発達させその働きを活発にします。

男女ともに、思春期頃からニキビができやすくなってきますが、女性は、性腺(精巣や卵巣)由来の性ホルモンの分泌が盛んになる思春期前から、皮脂の排出が増加します。男性ホルモン作用の強いテストステロンは思春期には男女ともに分泌が盛んになって皮脂の排出量は著明に増加します。

また、皮脂の排出量はホルモンからの影響の他、温度の影響も受けます。温度が高いほど皮脂排出量は増え、低いほど減ります。

外因性の原因

ニキビは、刺激を受けた脂腺性毛包の主に毛漏斗下部で角化異常が起こり、角質層が厚くなって毛穴をつまらせることにより生じます。毛穴がつまると皮脂や毛、角質がヒフ表面に出られずに毛包内にたまってニキビの赤ちゃん(コメド)をつくり、ニキビ桿菌も増え、悪化していきます。また刺激閾値(刺激によって反応が引き起こされる刺激量)の低い人では角質増殖を起こし小さな刺激でもニキビができやすくなります。肌に無用な刺激をあたえない事が大切になります。

髪の毛の接触、頬杖、抑えたりこすったり、マッサージなどの機械的刺激、ファンデーション、油性クリームなどの化学的刺激などが、ニキビの悪化の原因となります。

毛穴というすり鉢を、うぶ毛というすりこ木がゴリゴリする。

ストレス

ストレスの原因となるものを「ストレッサー」と呼びます。ストレスによって自律神経が乱れると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。そうなるとホルモンのバランスも崩れ、ニキビができやすくなります。

アダルトニキビと呼ばれているアゴのライン(輪郭)から首の部分に頑固なニキビができる方がいますが、このような方は精神的ストレスがかなりの悪影響を及ぼすようです。

たっぷりの休息とリラックスできる環境を整えましょう。規則正しい睡眠や適度な運動、そして趣味などでストレスを解消することも大切です。

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